2008年9月22日月曜日

グロービスの『クリティカルシンキング』修了

実は、この7月から3ヶ月、グロービスのクリティカルシンキングを受講していました。
それが先週の土曜日で終わりました。

[新版] MBAクリティカル・シンキング


「予習、復習をきっちりとやって臨まないと、自分の時間を無駄にするし、他の受講生にも迷惑になる」とさんざん脅されていましたが、とりあえず最後までやり遂げることができました。

まあ、四半期ごとにかなりの数の人が参加しているものだから、特別な能力がなければできないようなものではない、誰にでもできる事だ、という楽観的な考えが根底にはあったので、それほど驚くべきことではないのですが。

とは言っても、やはり課題は難しくて、取り組むのは結構しんどいものがありました。
ブログの更新が滞りがちだった最も大きな言い訳もこれでした。
だって、課題ができていないのにブログ記事書いている場合か?と思っていたので。

この3ヶ月で「考える」という事が、実はよくできていないことに気づかされました。
自分なりに気づきのポイントをまとめると以下のようなことになります。

「イシュー」(考えるべきこと、論点)を押さえる

考えるべきことが何かをきちんと押さえて、脇道にそれない。

枠組み(フレームワーク)で考える

どんな枠組みで考えればよいのか、をまず考えること。これにはマーケティングなどで有名なフレームワークについて知識があるととても効率的ではあるが、既存の枠組みに嵌めればいいわけではない。イシューに即した考えるべきことをしっかり考えて、納得感のある枠組みを自分で考えることが重要。
そして最初に考えた枠組みが正しいとは限らない。全体像が見える程度に整理したところで見直して、しっくりこなければ一度捨てて枠組み自体から考え直すことも必要。

アウトプット(結果としてある状態)にこだわって分析する

問題に対してはすぐに打ち手(インプット、how)を考えるのではなく、アウトプット(結果としてある状態)にこだわって分析し、問題所在をまず明らかにすることが重要。

とにかく手を動かして「書く」

頭の中だけで回転させているのは実は効率的ではないという事が実感としてわかった。どんどん書いて視覚化しつつ「捨てていく」ことで、考えは深まっていくものだ。

あまり具体的な内容は書いてはいけないはずだが、これらは市販の教科書にも書いてあることなのでよいでしょう。
ポイントを認識するだけなら、教科書を読むだけでも十分なんだけど、実際に様々な演習を通してやってみること、それらを他の人と議論する場を持つ事が、最も貴重で大事な経験になったと思います。

やっと終わったと思いつつ、10月からはまた別のクラスが始まります。
でも「クリシン」ほど大変ではないだろう、と勝手に考えています。

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