2007年11月25日日曜日

モヤモヤの理由~他の技術者との交流

先日の「知人の結婚パーティー」に行って以来、
単純に「同窓会」が楽しかったというだけでなくて、
当時のプロジェクトが今の現場と比べて、とても充実していた感じがあるのは、
一体何なのだろう?とモヤモヤしていた。

そして今週になってふと気づいた。
今の環境には他社の技術者たちとの交流・接触が極端に少ないのだ。
ユーザ企業に対してプライムとなっているからなのか、
接触があるとしても、あくまで自分たちの「土俵」に連れて来る事になるし、
それ自体とても頻度の少ない事だ。

当時はとにかく巨大なプロジェクトだったから、
プライムだった大手の下で、そこそこ大きいSIerがいくつも入っていて、
自分たちはそのSIerの一つのパートナーとしての参画だった。
商流のレベルも様々な会社の人達がたくさん集まった中で、
みんなが同じ目標に向けて頑張っていた。

私はそんな立場だったから、成果を上げて自分の実力を認めてもらう必要があり、
常に「チャレンジャー」という意識を持たざるを得なかったと思うが、
それが逆に充実している感覚につながっていたのかもしれない。

そんな中で、現場レベルでは所属している会社など関係なく、
技術力なり、リーダーシップなり、それぞれの実力の発揮度合によって、
プロジェクト内やチーム内での各自のポジションが自然とできていたような気がする。

自分を先頭として、自分の会社からもそれなりの人数がプロジェクトに参画していたが、
「会社を代表して」とか「会社としての評価を上げよう」という気概もゼロではなかったが、
それよりも他社のメンバーの中に入って、問題解決に取り組み、
その成果によって実力を認められていく過程を何より楽しむことができていたように思う。

それに対して今の現場は、比較的規模が小さいこともあって
「現場レベル」といえる手を動かす層は人数も少なく薄いのに、
組織やプロジェクトの体制といった形式的な箱や流れが過度に意識されており、
「技術力」よりも「政治力」という感じで、ある意味とても堅苦しい。
また、社内的にはどうしても「生え抜き」偏重な感覚が拭えない。

現場の技術レベルは決して低いわけではないと思う。
過去に他の現場でも様々な人たちを見てきた上で本当にそう思う。
ただ、やはり他社の技術者との交流が少なく、
内輪の世界に閉じがちになってしまう為、
技術力を伸ばしていくのに適した環境とも思えないのだ。

仕事の現場だけを自己成長の場と考えるならば、
こういうことになってしまうのだが、
どんな現場でどんな仕事をしていようとも、学べることはいくらでもあるし、
少し先を見据えながら、自分のレベルアップに必要な情報を
拾っていく事を心がけている必要がある。

「来るべき時」に実力を発揮する為に。

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