2009年4月6日月曜日

『創造と変革の志士たちへ』を読んだ

少し前ですが、グロービス経営大学院学長の堀義人氏の『創造と変革の志士たちへ』を読みました。

創造と変革の志士たちへ


「はじめに」に以下のようにありますが、まさにグロービスのことをより広く知らしめる為の本であり、要するに宣伝・広報するものになっていると思いました。「宣伝」と言っても、別に悪い意味を含めるつもりは全然ありませんが。

そこで、『創造と変革の志士たちへ』というタイトルの本を執筆して、僕の考えていることを可能な限りわかりやすく文書化することにした。それにより、グロービスの学生、卒業生、教職員、そしてグロービス経営大学院を志す数多くの人々に、そして国内外のビジネスパーソンなど、それ以外の多くの人にグロービスが目指すものを伝えよう、と考えた次第である。


教育理念における三つの要素として
  1. 能力開発
  2. 人的ネットワーク

を挙げているが、どうしても「大きな志を持つことの重要性」が強調されているというのが、読後の印象でした。
「使命」とか「自分の任務」とかちょっと重い、というか大仰な言葉が多いです。
やっぱり起業家を目指すようなそれなりに意識の高い人たち向けだし、それくらいがちょうどいいのかもしれません。

とはいっても、結局はこういうことが書いてあるんです。
P.78
「では、どうやったら自分の使命が見つかるのか」というのが次になされるべき質問となるだろう。
これに対する答えは、正直言ってよくわからない。ただし、僕は、クラスの中で、「好きなことと、自分に向いていることに焦点を当てるといいですよ」とヒントを出している。
P.79
好きでかつ得意なことをやりながら、それが社会にどのように役に立っているのかを考えると、自らの使命というものが見えてくるものである。
P.90
楽しいことや好きなことを探すためには、自分がワクワクすることは何かを感じ取ることが大事である。自分が「楽しいと思っているのか」「やりたいと感じているのか」「好きだと思っているのか」など、自らに問いかけてみて、自らの感情を理解することが肝要である。

これって「けものみち」を行くための心構えに通じるものだよね、と思ってしまった。

そう思ったら、自分はまだ全然変われていないのか、とも思ってしまう。
でも、短期間で劇的に変わるのはやっぱり無理で、小さなことでも少しずつ行動を起こす事を積み重ねていくしかない、と思い直しました。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか

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