つい先ほど中島聡氏のblogにこんな記事がアップされたようですが。
Life is beautiful: 自分で考える前にググっていませんか?
問題は、上に書いたように自分で考える前にググって「手っ取り早く答えを見つけてくる」ことを習慣的にやってきた学生が社会に出た時に、ちゃんと自分で考えることができるのだろうか、ということ。
なんかタイミングよく、たまたま昨日読んでいたこの本にも書いてあった。
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
P.35たとえば、次は、「フェルミ推定」の問題ですが、質問への答えを自分の頭で考えてみてください。時間は数分以内です。
質問 日本に犬は何匹いますか?
ここで大事なことは、結論ではなく、そのプロセスです。
ですので、いちばん失格なのが、この質問についてググった(グーグルで検索した)人です。ググれば一瞬で答えが出てきます。しかし、ここでは「自分の頭で」と言っているのですから、ググったり、人に聞いたりした人たちは、私が「教えて君」と呼んでいる、伸びないタイプになってしまいます。
これらは以前軽く拾った「ユトリストの脅威」とも同じような話だよね。
私も最近は一応クリティカルシンキングみたいな事を色々と勉強しようと動き始めているので、そういう方向が間違ってはいないのだな、という事が確認できた気がします。
ちなみに『7つのフレームワーク力』の上記の箇所で、私は「日本の世帯数がどれくらいかをググって調べたい」と最初に思ってしまった。そもそも、そのベースとなる知識が足りていないという事ですね。
仕方ないので、ペットOKな自分の住んでいるマンションの世帯数や人数や飼われている犬の数などから考えてみましたが。
ベースとしての知識が大事だという事は同書にも書いてはありますが、そのレベルで留まっていてはダメという事ですね。
その一方で私などはまだまだググり方が甘いと思ってしまう事もあります。
フューチャリスト宣言 (ちくま新書 656)
P.62
みんな誤解していると思うんですよ、ネットの使い方って。たとえば、そもそもどういう単語でサーチしているのか。検索語がその人のイマジネーションの限界を表します。ネットの潜在力をうまく最大限利用している人って、そんなにいないと思いますよ。
そもそもググってみる事自体を忘れている時もあるくらいで。
それでもまあ、どんな検索語を入れようが、ネット上にないものは、まだまだたくさんあるのだろうけどね。
自分で考えた事をblogにアップしていく事には、そういう点での意味もあるだろうね。
「この単語でググってで自分のblog記事がこんな上位に表示されるんだ!」と驚く事は、この程度のblogでも時々あります。
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