2010年12月31日金曜日

『君がオヤジになる前に』

堀江貴文氏の「君がオヤジになる前に」を読んだ。

「オヤジ」というのは単純に年齢のことではなくて、「あらゆることを、より良き方向へ改善しようとすることを放棄してしまった者たち」を表す言葉として使っており、それを別の言い方をすれば「思考停止状態」という事であり、要するに「オヤジになるな」、「思考停止するな」というのが本書のテーマである。

君がオヤジになる前に


25歳から35歳までの年代別に一般的ありそうな悩みや不安に対して提言という形を取っている。
そういった企画そのものは今までとは違うし、例としてあげる具体的な話は新しい事もたくさんあるけど、基本的にそのシンプルで合理的な考え方は、他の著書やブログ、メルマガなどを読んだ事があれば、特別新しくはなくいつも通りという印象と思った。

一方で「38歳の僕へ」と題して彼なりに悩みながらも前進している姿を晒しているのは、とても新鮮でした。

ここと最後の福本伸行氏との対談が特に面白い。

個人的には福本氏の発言でこれが印象的だった。

サイコロの出目でいえば、日本人に生まれたというだけで、最初から6を出しているようなものじゃない。
確かにそうだな、と。努力次第でやりたいことがやれるようになる、その為の下地は日本には十分あるよね、と。

もちろん本書に書いてある事全てに同意はできないけど、まあそういう考え方もあるかと理解はできる。
「これを鵜呑みにしたらちょっと...」みたいな事を書いてあるレビューが散見されるけど、本を読んでその内容を「鵜呑み」にする事自体が思考停止だし本書の主旨とは違うと思うよ。

これもフローの一環と割り切って読んでみるのは悪くないと思う。

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